「ワールドカップイヤー!間もなく開幕 ワールドカップ!」 - 教えて!コンシェルジュ! | FM FUKUOKA
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  「ワールドカップイヤー!間もなく開幕 ワールドカップ!」

西日本シティ銀行 教えてコンシェルジュ 5月23日オンエア

男も女も、老いも若きも、4年に一度盛り上がるサッカーの祭典「ワールドカップ」。
2014年大会は 南米ブラジルで開催されます。
そして、過去最強と言われる「ザックジャパン」。日本代表は、5大会連続出場を
果たしています。今回の教えてコンシェルジュは、そんなワールドカップを
素人の方でも 面白く見る方法を専門家の方にご登場いただいてお伺いしていきます。

今回のコンシェルジュは、サッカー元日本代表で現在は解説、指導者として
活躍中「本田泰人」さんです!!

本田さんは、北九州若松の出身。
1988年、帝京高校卒業後 本田技研に入団。
1992年に「鹿島アントラーズ」に移籍。
1995年、日本代表デビュー。
1997年に、日本が初出場を決めた「ワールドカップアジア最終予選」に出場
2006年、現役を引退。解説者や指導者として活躍されています。

そんな本田さんの意外なサッカーを始めた理由から 今回のお話はスタート。
今村「本田さんがサッカーを始めたきっかけは?」
本田さん「実は、元々は野球少年だったんです。サッカーは
  かじる程度でやってました。そんな時、転勤が多かった父親と、一緒に住むことに
  なったんです。で、父親に、お前は今何をやってるんだ?と聞かれて、野球を
  やっていると言うと、野球はやめてサッカーをやりなさい。と言われました。
  驚きですよね?子供がプロ野球の選手になりたい、と思って野球をやっているのに
  それを辞めて サッカーをやれなんて・・・」
  
  その後、本田さんは、あまり参加していなかったサッカークラブの練習に参加するように
  なったそうです。

本田さん「サッカーをやっている子って、それこそ小学校低学年から
  やってて、それなりに技術もあるんですよね。そこに急に今まで練習に来ていなかった
  僕が行くわけですよね?え?何で?って感じだったでしょうし、技術の差もありましたね。」

  しかし、本田さん、と言うかお父さんはスパルタで、チームの練習以外でも
  本田さんを厳しく鍛えていったんだそうです。
  学校に行く前に走って、学校行って練習して、その後また 自宅の裏にあった山を
  走っていたと言います。

本田さん「練習していると、今までできなかったことが一つ一つ
  出来るようになっていった。なので、その先もサッカーを辞めることはなかったんだと
  思います。」

 高校は、サッカーの名門「帝京高校」。そして、実業団「本田技研」に入団します。
 本田技研時代は、本田と言う会社に就職と言う形なので、本田の社員。
 昼間は仕事をして、午後からサッカーの練習と言う日々でした。
 そして・・・プロへ。

  プロになるという事は、今までの安定した生活は出来なくなります。
  母親は、せっかく就職できたのだから・・・と反対だったそうですが、あの!父親は
  「自分で決めなさい」と・・・。

  本田さんのサッカー人生は、お父さんの一言で決まった・・・と言う事になりますね。

現在は指導者としても活躍中の本田さん。
今村「今は子供に教えていらっしゃる本田さん。今の子供は
  やっぱりプロになりたいという子は 多いんですか?」
本田さん「今の子供たちは、サッカーをやり始めた頃から
  プロのチームがありますから、それはプロになりたいって子は多いでしょうね。
  でも僕、あれだけ小学校のころに野球をやっていたのに、卒業文集に
  夢というお題でプロのサッカー選手になる、と書いてたんです。まだプロのチームとか
  無かったんですよ?そして、具体的に、日産自動車に就職、その後プロ契約、
  そして国際結婚 とか書いてましたね。」
今村「すごい!大体あってますよね?でも子供たちが具体的に
  夢を書くって大事な事ですよね?」
本田さん「大事だと思いますね。具体的に書くことは大事ですね。
  僕の教えてる子たちにも 具体的に書かせています。普通なら恥ずかしい、とか
  恰好悪い!とか思っちゃうんだけど、書くことはとても大事ですね。」

  本田さんは、子供たちに「サッカーノート」を書かせているそうです。
  試合が終わった日に その日にあった事でも、プレーの事でも何でも書かせるように
  しているんです。僕が書いていなかったので、書いとけばよかったなあ、って思うんです。

  日本代表とは・・・

今村「日本代表に選ばれた本田さん。やはり日本国内のリーグと
  レベルが全然違うものなんですか??」
本田さん「代表に選ばれて日の丸をつけるという事はどういうことか  
  と言うと、選ばれなかった選手の為にも、しっかりとしたプレーをしなくてはいけない。
  下手なプレーは出来ない・・・どの選手も日本代表に選ばれたい、と言う思いは
  強いし、特に同じポジションの選手同士となれば、なんで俺じゃなかったんだ?と
  思う選手も当然いるわけで、そういう選手たちがいる中で選ばれた時の重みというか、
  そういうのを全部背負って プレーしてました。
  なので、今の代表選手たちも、当然そういう思いでプレーしてるだろうし、
  全力でプレーしてるんだけど、そういう表現をすることを、カッコ悪いと思ってる選手は
  多いのかな?って気はします。
  だから必死さが見えないというか、国を代表して俺は闘うんだ、っていう気持ちが
  表に出てきてないのがちょっと残念な気もするんですけど。

  それがサッカー知らない人にとっては 凄く、あ?頑張ってるなって
          見せられる 表現の一つだと思うんですけどね!!!


キーンコーンカーンコーン
  猿でも分かる サッカー講座 ポジション編

今村「私、ボランチとトップ下の違いがよく分からないのですが。
   ボランチって、なんですか?」
本田さん「ボランチは、僕が代表していた時にやってたポジションで
   システムで書くと、前、後ろ、でゴールキーパーがいて、真ん中のポジションで
  どちらかというと 守備的な 守備もしっかりやらないといけないポジションが
  ボランチです。ただ、意味合い的には 舵取りと言う意味もあって、
  攻撃の起点にもならなくてはいけない。守備だったら相手の攻撃の芽を摘む
  仕事もしなくてはいけない。と言う、両方の役割を持った、すごく重要な
  ポジションですね。」
  
図1)ボランチ
 ボランチ 一_450.jpg

今村「トップ下とボランチは違うんですか?」
本田さん「違いますね。トップ下は 攻めていくFW(フォワード)、
  一番前のひとつ下、っていう意味です。基本的には攻めですね。」
図2〉トップ下
 トップ下_450.jpg

今村「じゃあ、攻めの選手だったら、攻撃の人は攻撃しか
  しないんですか?」
本田さん「これがサッカーの難しい所で、基本的には、ゴールキーパー
  以外はほとんど、攻めることもしますし、守備もしなくてはいけないですよね。
  たとえば、コーナーキックになりました。そうなった時、DF(ディフェンダー)の選手も
  全員上がって攻撃に参加します。ボールがフィールド上を動いている時は、
  後ろ、真ん中、前というポジションの中で動いてますね。ただ、これややこしいのが
  一番後ろの、例えば4、4、2と言うシステムで、一番後ろに4人いるとして、
  両サイド(右と左)の選手と言うのは、どんどん攻撃に参加します。
  DFと言うポジションなんですけど、攻撃にも参加します。
  右サイドバックと言うポジションだったら、右サイド付近のタッチラインを
  上がったり下がったりしてます。」

今村「と言う事は、一番動ける選手っていうのがそこにいると
  いう事ですか?」
本田さん「そーでもないんです。サッカーは運動量が必要な
  スポーツですが、動きの質が違うんです。
  ボランチとトップ下って言うのは、常にずーっと動いているので、長距離走が強い
  選手が向いてますよね。あと、サイドの選手っていうのは、中距離走(200とか
  300とか400とか)が強い選手が向いてます。で、DFの真ん中にいるセンターバックは
  そんな走らなくても大丈夫です。
  
  代表的な選手でいうと、センターバックは今野選手、吉田選手、
  サイドバックは内田選手、長友選手。一番分かりやすいのは長友選手で、さっき
  敵のゴール前にいたのに、もう自分のゴール前に戻ってる・・・そんな役割です。

  ボランチは、遠藤選手、長谷部選手、山口(蛍)選手と言う若い選手もいますけど、
  見た感じ地味と言うか、真ん中あたりでずーっと動いていて、なかなかクローズアップ
  されないポジションではありますね。」

今村「どんな風に見たら楽しいってありますか?」
本田さん「これもまた難しいんですけど、素人目から見ると
  やっぱり得点シーンが一番盛り上がるところだとは思うんですよね。
  ただ、僕がおススメするのは、玄人目に見ると、岡崎選手がいるんですけど、
  岡崎選手は、トップ下のサイドの右サイドを主にやってるんですけど、
  例えば遠藤選手がボールを持ちました、本田がボールを持ちました、香川が
  中盤でボールを持ちました、すると、ちょっと画面の外れたところから、すごい勢いで
  走りこんでくる選手がいると思うんです。
  その選手にパスが通ると凄いチャンスが生まれるんですけど、パスが出ないと
  どうなるかっていうと、走って終わりですよね?
  で、違う所にパスが出ると画面はボールを追いますよね?その間に、岡崎選手は
  戻ってポジションを修正しているんですよ。で、またボールが出ると、岡崎選手は
  サイドから出てくる、繰り返し繰り返しやってるんで、そこにちょっと
  注目してほしいですよね。ただ、地味ですよ。画面が追ってない事もあります。
  でも、90分間それを繰り返し繰り返しやってます。
  たまに後半、キックミスとかシュートミスとかする場面があるんですけど、
  それは、先ほども言った、何度も上がり下がりを繰り返して体力をかなり使ってるから
  ミスしてしまう、と言う所に注目してほしいな・・・と思います。」


  本田さんおすすめの楽しみ方、皆さん。注目は 岡崎選手です!!


  オンエア曲

  Morning Glory  /   oasis
  ボラーレ       /    ケツメイシ


  
  
  

  


  


  

  

  


  


  
  

  

パーソナリティ


今村敦子

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