匠の蔵~words of meister~の放送

苓北真珠    [熊本 真珠養殖 ] 匠:阿倍正直さん
2005年12月17日(土)オンエア
 古くから国産のアコヤ貝を使った真珠の養殖が行われてきた天草。エメラルドグリーンの海で育てられたアコヤ貝から採れる良質な透明感のある真珠は、世界でも高い評価を受けている。  苓北真珠の阿倍正直さんは言う「アコヤ貝に珠(核)を入れるだけでは真珠はできません」と。「真珠の養殖は、人間に例えると臓器移植です。できるだけ他の臓器を傷つけず、手早く所定の場所に珠(核)を入れることが大切。それが上手くいっても、良い真珠ができるとは限りません。最初はこんなに上手くいかなないと思いませんでした」と笑う。貝を育てるのは海。この海が汚れていまうと貝の元気が無くなり、良い真珠はできないのだ。「今は環境への意識が高まり、海も綺麗になりましたね。この海を守り続けるためには、山を綺麗にする必要があります。そこで私たちは幼稚園でケナフ500本の植樹をしたり、クリーンナップキャンペーンに取り組んだりしています。子供たちがそんなことをやると、大人もヘタなことはできませんから」と笑顔で教えてくれた。  阿倍さんに真珠の魅力は?と尋ねると「心を和ませる淡い光と輝きですね。着ている服や肌によっても色合いが微妙に変化しますよ。真珠は丸いモノが売れるんですが、私は何層も重なっている真珠が深い光沢があって良いと思います」と言う。最後に「これが真珠なんですよ!と胸を張れる珠を作りたい」と阿倍さんは今後の目標を語ってくれた。

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