匠の蔵~words of meister~の放送

宮崎キャビア事業協同組合【キャビア 宮崎】 匠:濱中章輔さん
2013年11月16日(土)オンエア
世界に誇る宮崎の新ブランド『宮崎キャビア1983』の生産、販売を行なう『宮崎キャビア事業協同組合』の代表理事、濱中章輔さん。別名『黒いダイヤ』と呼ばれる世界三大珍味のひとつ『キャビア』を宮崎の地から売り出そうと、宮崎県では1983年よりチョウザメの研究を開始。現在、宮崎県内のチョウザメ飼育尾数は日本一を誇り、『宮崎キャビア事業協同組合』では、全国で唯一、シロチョウザメを主体とした稚魚の安定供給が可能な『宮崎県水産試験場』と連携し、チョウザメ専用飼料や養殖方法を統一。安全安心な品質管理を行っているという。
「鮎の養殖場を改良して始めたチョウザメの養殖ですが、ここまでの歩みはチョウザメを全滅させたこともあるように失敗の連続でした。しかし試行錯誤を繰り返しながら研究を重ね、宮崎の環境に適応したチョウザメの養殖に成功することができました。そして現在、私の養殖場ではチョウザメを300匹、その稚魚を4000匹飼育しています」。適温が摂氏18度と言われる養殖場の水温や水質を、徹底的に管理しながら、日々、チョウザメが喜ぶ環境を作り上げてきた濱中さん。その過程で濱中さんは、決して諦めることはなかったという。
「何事もやはり自分がすることに対して、責任を持たないといけませんよね。ですからチョウザメの養殖を始めたのであれば、それを全うするまでは前に進み続けなければなりません。それを途中で止めることなんて出来ませんよね」。そんな濱中さんはチョウザメに餌を与える時、必ずある行動を取るいう。
「朝、餌を与える時は、必ず『お早うございます』と、『今日も1日、元気よく泳いで大きくなって下さい』と声をかけるようにしています。チョウザメも生き物ですから、聞こえる、聞こえないは別にしても自分の気持ちを訴えたいじゃないですか。感謝や畏敬の念に近いのかも知れませんが、チョウザメも、そんな自分の気持ちに応えてくれているような気がするんですよね」。毎朝、会話を重ねるほどチョウザメと真摯に向き合い、その卵であるキャビアが、全国の人を笑顔にする日を夢見てきた濱中さん。しかしチョウザメは卵だけでなく、その身までも美味しいという。
「半透明をしたキレイな身はフグにも似た味で、さらに高タンパク、低脂肪と体にも良いんですよね。いずれはキャビアだけでなく、この身も宮崎の新ブランドとして確立したいと思っています」。そのチョウザメの卵も、そして身も、濱中さんたちの努力の結晶である宮崎の新ブランドの名前は、まず宮崎の人たちの笑顔によって全国に広がっていく。
「結局、これを宮崎のブランドとして確立していく為には、やはり地元の人に知ってもらうことが一番大事ですよね。ですから私たちは、まず地元の人に喜んで食べてもらえるような環境を整えることを考えています。特に冷凍しないキャビアは宮崎でしか食べられませんから、県外の方には宮崎まで足を運んでもらい、地元の人と一緒に、そのフレッシュな味を楽しんで頂きたいですよね」。

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