大分が全国に誇る海の幸、城下カレイ。あの味わいは、ひと噛みごとに旨味が広がり、ヒラメにも勝るという。日出城（暘谷城）の下に広がる遠浅の海で捕れるから、この名前が付けられた。　城下カレイの老舗「野良玄屋」の松本さんは言う。「海を守らないことには、城下カレイや他の魚の将来はない」と。美しい海を守るためには、海に流れ込む川を、その川を抱く山をキレイにすることから始めなければならない。豊かな海の恵みを味わうために、その源となる山や自然を大切にする。人間はすぐ目の前で起きていることばかり気にしがちだが、もっと広い視野で物事を見る目を養う必要がある。松本さんはそう教えてくれた気がする。

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