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ザ・メシュラン

「ブチカン」から生まれた人気グルメコーナー『ザ・メシュラン』!
パーソナリティ、MC BUTCHと謎のアジア人が、地道に真面目に食べ歩いた福岡のいい店、うまい店をご紹介。
「ブチカン」が総力を結集しておくるグルメ情報です。
※掲載している情報は、取材時のものです。価格等、内容に変更が生じる場合がございます。ご了承ください。

前回の放送 放送日:2025-03-14(金) 地域:中央区警固

大阪料理と串揚げ・ワインのお店 Cuisine d'Osaka

TEL
092-791-9490
住所
福岡市中央区警固1-8-20
ジャンル
和食
オープン日
2025年1月6日
席数
14席(カウンター6席)
営業時間
17:30~ 23:00 (最終入店 21:00)

定休日:水曜日(ただし予約の都合で変更あり)
調査日
■2025年2月28日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
https://fukuoka.cuisine-d-osaka.com/

内容

今日ご紹介するのは、大正通り、秋本病院のすぐ近くにある串揚げのお店です。
一軒屋のお店で、白い塗壁にモザイク柄のような扉が印象的で、
店内は、無機質な内装に木のカウンター、テーブルを合わせたモダンな雰囲気。
奥にはワインセラーも設置していて、ソムリエもいます。
シェフの大重さんは、かつて、ブチカンもお世話になった
「海浜館」大名店の店長を務めるなど経験を積み、2011年に「ビッグヘビーキッチン」を独立オープン。
その後、サイフォンで出汁をとったラーメンがグランプリを獲得し、「大重食堂」へリニューアル。
今回は新たなチャレンジとして、惚れ込んだ大阪の串揚げ専門店「Cuisine d'Osaka Ryo」で修業し、こちらの店舗を業態変更し、福岡店として、2024年12月1日にオープン。この道25年。
この店は、大阪の串揚げ文化をベースにしながらも、ひと手間加え、
九州の厳選食材を活かしたオリジナルスタイルの串揚げをコースで提供しています。
いわゆる大阪名物「串カツ」とは別物で、「二度漬け禁止」などもなく、仕込みも違います。
串揚げに使う油は特注ブレンドになり、素材によって温度を変えていきます。
衣はとても細かく、食材に応じて厚みを変えたり、半分だけつけるなどの工夫をしています。
食材も、大阪から取り寄せるものもあれば、九州の食材なども積極的に取り入れています。
バラエティに富んだ串揚げをお酒と共に楽しめる、ちょっと大人な雰囲気のお店です。

チェック

コースのみで、串の数が決まっているものとストップ制がある
当日の予約だと、ストップ制のみを受け付ける
【大阪名物ストップ制コース】(8本 5,500円から。目安は、10本: 6,500円 / 15本: 8,500円)
"【季節のお料理と厳選串揚げのコース】(12,000円) 旬の食材を使用した15品"
【ペアリングコース】(15品 17,000円) 串揚げと厳選ワイン3杯付き
【究極のペアリングコース】(15品 20,000円) 串揚げと厳選ワイン5杯付き

我々は、【大阪名物ストップ制コース】を選んだ

【大阪名物ストップ制コース】(8本 5,500円から。目安は、10本: 6,500円 / 15本: 8,500円)

【前菜 5品】
内容は日替わり、前菜が5品出てくる。
この日は、「蓮根と和牛の山椒煮」。和牛をじっくり炊き込み、柔らかく仕上げ、
蓮根はシャキシャキ感を残しつつ、山椒の風味を加えて煮含めたもの。
和牛のしっとりとした食感に、蓮根のほのかな甘みとシャキシャキ感が良い。
山椒の香りがアクセントになり、後味に上品な辛みを感じる一品。
「地鶏団子と南関揚げの出汁煮」。
地鶏のミンチに生姜やネギを混ぜて団子に成形し、南関揚げと一緒に出汁で煮たもの。
「穴子の押し寿司(キャビア添え)」
煮穴子は身をふんわりと仕上げて、詰めを塗り、炊いたエノキとキャビアをのせていた。
上にのったキャビアの塩味が全体の味を引き締める仕掛け。
「フレッシュあおさとシラスの和え物」
五島産のあおさを軽く炊いて香りを引き出し、シラスとともに和えたもの。
口の中に磯の香りが広がり、シラスの旨味が後を引く。
「菜の花とアオリイカのバーニャフレッダ」
バーニャフレッダは、バーニャカウダの冷製バージョン。
菜の花は湯がいて苦味を抑え、シャキッとした食感を残す。
菜の花、アオリイカを盛り付け、冷たい自家製バーニャカウダソースをかけていた。
菜の花のほろ苦さで春を感じる一品。

串揚げ
ストップ制で、区切りになる、8本、10本、15本の時に声を掛けてくれる。
準備の関係で、ストップしたい本数の、2、3本手前で宣言するべし。
串の流れは、海老で始まり豚で終わる感じで、途中は色々変わる。
ちなみに、最低でも25種類くらいは用意されている。
味変用で、自家製ウスターソース、 塩 、 調合した白醤油、国産レモンが出てくるので、お好みで。
口直しに「季節の野菜スティック」が出てくる。追加は800円。
この日は、朝倉産の白菜・きゅうり・大根・パプリカ・ニンジン・トマトだった。

【車海老】
生け簀から揚げた沖縄産車海老の殻を剥き、旨味を閉じ込めるように極薄の衣をまとわせて揚げる。
頭から尻尾まで食べられ、塩を振ってレモンを絞ると、エビの甘さがより引き立つ。

【えんどう豆のコロッケ】
えんどう豆を丁寧に裏ごしし、なめらかな舌触りにして丸く成型し、やや厚めに衣をつけて揚げる。
中がホクホクでほのかな甘みが広がる。そのままでも十分美味しいが、アクセントに塩やソースをつけても良い。

【宮崎牛のシャトーブリアン】
シャトーブリアンに、極薄で衣をつけて揚げ、粗めの卸ポン酢、高等葱をのせて出てくる。
火入れが絶妙で、外はサクッと、中はとろけるような柔らかさで、卸ポン酢が味を引き締める。

【玄海産白甘鯛の鱗揚げ】
表面の水分をしっかり取り、身の方にだけ衣をつけ、低温でじっくり火を入れていく。
仕上げに高温で短時間揚げ、鱗のパリッとした食感を出している。
上品な塩味の白醤油を鱗側につけると、魚の旨味を引き立ててくれる。

【たらの芽の豚ヒレ巻き】
たらの芽の半分に豚ヒレを巻き、豚を巻いた部分はやや厚めの衣をつけて揚げたもの。
ザクッとした食感があり、蕎麦の実を加えていて、香ばしさがプラスされている。
豚ヒレの旨味とたらの芽のほろ苦さが良い。たらの芽の部分は塩が、豚ヒレの部分はソースが合う。

【半熟うずらの卵】
半熟にしたうずらの卵に衣をつけ、低温でじっくり火入れし、トロッとした黄身の半熟感をキープ。
その上に、醤油タレをかけキャビアと黄金イクラ(ヤマメの卵)をのせることで卵三昧になり、塩気が加わる。

【鮪の塩昆布揚げ】
鮪は表面をさっと炙り、旨味を閉じ込めた後、皮目側に塩昆布と衣をつけ、揚げたもの。
高等葱をのせ、スダチを軽く絞って出てきて、塩昆布の旨味と塩気が、鮪の旨味によく合う。

【霧島無菌豚】
鹿児島県産霧島無菌豚に衣をつけて揚げ、トリュフをピュレにしたソースとオレンジピールを添えていた。
トリュフの芳醇な香りとオレンジの爽やかな香りが肉の甘みを引き立てている。

【寒鰤と白菜】
鰤しゃぶの組み合わせで、日本人が好きな味。
寒鰤に白菜を重ね、衣をつけて揚げ、ポン酢のジュレをのせて出てくる。
鰤の脂の旨味と白菜の瑞々しさが良く、ポン酢のジュレで後味がさっぱりする。

【ポルチーニ茸のさつま地鶏巻き】
ソテーしたポルチーニ茸にさつま地鶏を巻き、衣をつけて揚げ、グラナパダーノを削りかける。
ポルチーニ茸の香りが強く、地鶏の旨味と相性抜群。

【鮑の酒蒸し串揚げ】
鮑は3時間酒蒸しして、食べやすい大きさにカットし、串に刺して衣をつけて揚げる。
鮑の殻を器代わりにして肝ソースを添えて出てくる。
肝ソースは、蒸した出汁に生クリーム、塩、鮑の肝を加えて作る。
鮑の濃厚な旨味を感じる一串。

【セミドライトマトとモッツァレラチーズ】
セミドライとモッツァレラチーズを串に刺して衣をつけて揚げ、バジルソースをのせて出てくる。
マルゲリータの組み合わせを串で楽しむ一品。

【鰆の幽庵揚げ】
鰆の身を幽庵地に漬けて、衣をつけて揚げたもの。
柚子皮をのせた大根のみぞれ餡を添えていて、この優しい味わいが良い。
柚子の香りがよく、身もふっくら仕上がっていた。

【椎茸の海老ミンチ詰め】
椎茸のヒダ側に海老のミンチを詰め込んで、そこだけに衣をつけて揚げたもの。
噛むと椎茸と海老の旨味が溢れてきて、美味しい。

【鴨葱】
炊いた京鴨を焼いた白葱に巻いて、衣をつけて揚げたもの。
仕上げに京鴨を炊いた時のタレをソースにして、ブラックペッパーをかけている。

【キスと三つ葉の串揚げ】
ふんわりとしたキスを束ねた三つ葉に巻いて衣をつけ、軽やかに仕上げたもの。
白醤油で食べると、繊細な味が引き立つ。

我々は、以上、16本でストップした
単品でご飯系「卵かけご飯」「欧風カレー」「出汁お茶漬け」(各600円)や、
デザート、カフェメニューもあるので、ストップ制でも締めることができる。

■■攻略法■■
予約は必須。
串揚げをたっぷり食べたければストップ制、集まりの場合はコースなど、使い分ければ良い。
ストップ制コースは「ストップ」のタイミングを計るべし!(平均16本で止める人が多い)

■■チョッチュ■■
串揚げは各2口分くらいあるので、一口目はそのまま、二口目はアクセントをつけて食べるとより楽しめます。
創作の串揚げなので、二口目の味変の選択肢で、わさびや七味もあると嬉しいなぁ。

■■オススメ店■■
大重さん 上人橋通り 「Tacos Stand(タコス スタンド)」

■■その他■■
客単価 :  飲んで食べて 16,000円~18,000円くらい

ビールは、800円から。
ウイスキーは、800円から。
ワインは、グラス1,400円から、ボトル6,000円から。

「季節のお料理と厳選串揚げのコース(12,000円)」が人気

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