FM 福岡 FUKUOKA

2022年6月18日放送
「結婚する娘へ宛てた、父からの手紙」

詩織、結婚おめでとう。お母さんと同じ、ジューンブライドだね。

昔ね、お母さんとの結婚が決まったとき、「6月に結婚式を挙げたい」と言われて、

「わざわざ梅雨にどうして?」と思ったよ。

当時はジューンブライドという言葉はもちろん、

欧米では6月に結婚すると幸せになれるといわれているなんて、知らなかったからね。

詩織は、「お父さんとお母さんのような夫婦になりたいから、自分もジューンブライドがいい」と

お母さんに話したそうだね。それを聞いて、うれしかったよ。

今、昔のアルバムを開きながら、詩織の子ども時代に思いを馳せています。

幼稚園の運動会の日、苦手なかけっこを一生懸命走りきった姿にも感動したけれど、

次に走る子を「がんばれ~!」と大きな声で応援している姿を見て、ほろっときたなぁ。 

思春期には、なんだか避けられているような気がして、ちょっと寂しかった。

でも、お父さんがケガをして入院した時には、毎日、お見舞いに来てくれたね。

詩織の顔を見るだけで、元気が出たよ。

結婚して新しい家庭を築いても、詩織のお父さん、お母さんだということは、これからも変わらない。

何があっても、詩織の味方だよ。

ずっとずっと見守っているからね。