FM 福岡 FUKUOKA

2025年4月26日放送
「最近、写真家の夫を亡くした友人へ宛てた40代女性の手紙」

今、春太さんが撮った写真を眺めながら、この手紙を書いています。

あまりに突然のお別れだったので、いまだに信じられない気持ちです。

一人になってしまった菜緒(なお)さんの気持ちを思うと、 本当に胸が痛みます。

告別式の日、あなたはこんなことを呟いていましたね。

「まだ46歳。撮りたい写真や、やりたいことがたくさんあったはずなのに...

まだまだこれからだったのに...

確かに、早すぎるお別れでした。

でも、晴太さんが遺した写真を見ていると、その11枚の中に、

晴太さんの確かな息使いや鼓動のようなものを感じるのは、きっと私だけではないと思います。

ちょっと陳腐な表現だけど、晴太さんが遺した写真の中で、晴太さんはこれからも生き続けるに違いありません。

そして、菜緒さんのことを見守ってくれるでしょう。

ここまで書いて、ふと窓の外を見ると虹が...。私が眺めている晴太さんの写真も、虹。

なんだかドラマのようですね。

人生の価値は、長く生きたかどうかという尺度のみでは決まりません。

46年間生きた証しとして、菜緒さんだけでなく、私たちにも素晴らしいものを遺してくれた晴太さんのこと、

私は決して忘れません。