FM 福岡 FUKUOKA

2025年7月12日放送
「子どもたちが夏休みに遊びに行くことになっている田舎の親戚へ宛てた40代女性からの手紙」

今年の夏は、子どもたちにとってかけがえのない思い出がたくさん生まれそうです。

何度も遊びには行っているけれど、子どもたちだけで泊まるのは初めて。

ちょっと心配ですが、きっと二人はさみしいなんて感じる暇もないでしょうね。

かつての私がそうだったように。

毎年、夏休みになると兄と一緒に泊りがけで遊びに行っていたことを、今でもよく覚えています。

朝は、いっせいに鳴きだすセミの合唱で目覚め、家の横を流れるきれいな小川で顔を洗って、

それから朝ごはん。

畑でとってきたばかりのトマトやキュウリのおいしかったこと。

田舎の風景は、子どもの目にはひときわ色鮮やかに映って、

中でも、一面、緑色に輝く田んぼは本当にきれいでした。

風が吹くと稲が波を打って、なんともいえないいい香りがしてきたものです。

昼間は、セミやカブトムシ、メダカをとったり、川で泳いだり、

夜になると花火をしたりと、とにかく毎日が新鮮で、一日があっという間に過ぎて行きました。

子どもにとって最高の遊び場であり、学びの場でもある自然。

この夏、二人にもそんな自然の中で、心豊かな子どもらしい時間を過ごしてほしいと思っています。