FM 福岡 FUKUOKA

2025年12月27日放送
「90代女性がこの1年を振り返りながら、来年の自分宛てに思いを綴った手紙」

今年も間もなく終わろうとしています。

年齢を重ねごとに1年が早く感じるというけれど、本当ですね。

特に今年はあっという間だったような気がします。

毎年、そう思いながら綴ってきた手紙も、もう30通近く。

まさか自分がこんなに長生きするとは思ってもいませんでしたが、

元旦生まれの私はまた一つ、歳を重ねることになりそうです。

この1年、いいこともあったし、悲しいこともありました。

ひ孫がまた一人増えて、友人がまた一人旅立って行きました。            

長生きすると、多くの別れを経験しなければなりませんが、出会いもたくさんあります。

体力は衰えていくけれど、逆に豊かになるものもあります。

それは人間力といったらいいでしょうか。

いろいろな人と出会い、いろいろなことを経験して、案外心は豊かになっていくようです。

歳を重ねることを苦痛と感じるのではなく、ありがたいことだと感謝したい。

生きたくても生きられない人もいるのですから。

この歳まで生きていることには、きっと意味があるはずです。

来年は、孫やひ孫たちのために、「おばあちゃんの知恵」なるものをまとめてみましょう。

ただ「在った」のではなく、自分らしく「生きた」人生とするためにも。