2026年2月7日放送
「飲食店を閉めることになった両親へ送る、40代女性からの手紙」
長い間、本当にお疲れ様でした。
私がまだ生まれる前、夫婦二人で始めた小さな町の食堂。
しばらくはお客さんも少なくて苦労したそうだけど、
私が小学生になるころには繁盛していて、いつも忙しく立ち働いている二人の姿しか記憶にありません。
正直言うと、サラリーマンの家庭に育った友達がうらやましかった...。
休みの日には家族で旅行に行ったり、遊園地へ遊びに行ったり、そんな経験はなかったから。
あんなに二人で一生懸命働いているのに、なぜうちはお金持ちじゃないんだろう、と思ったこともあります。
その理由が分かったのは、中学生になって休みの日にお店を手伝い始めてから。
儲けよりも、お客さんにおいしいご飯をお腹いっぱい食べてもらいたい、
何よりも喜んでもらいたいという気持ちが強かったんですね。
そんな二人も、既に80代。体力が続かないと、閉店を決意してからのこと。
連日、たくさんの常連さんが閉店を惜しんで食べに来てくれましたね。
中には、わざわざ遠方から駆けつけてくれた人も。
二人が半世紀近く続けてきたお店は、ただの小さな町の食堂じゃなかった。
こんなに大勢の人に愛されていた、みんなが笑顔になれる温かな場所だったんですね。
お父さん、お母さんのことを誇りに思っています。
少し落ち着いたら、初めての家族旅行に行きましょうね。
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