FM 福岡 FUKUOKA

2026年4月11日放送
「40代主婦が引っ越しの日に、育てた花とともに隣人へ渡した手紙」

「とうとう引っ越しの日が来てしまいました。

うちは転勤族で、引っ越しには慣れているつもりでしたが、

今回はどうしてこんなに寂しいのでしょう...

毎朝、お互い、庭先で花に水をあげながら、フェンス越しに交わす何気ない「おはようございます」。

その一言に、私はいつも元気をもらっていました。

見知らぬ土地で、誰かがそこにいてくれるという安心感。

それは、思っていた以上に私の心を支えてくれていたようです。

春には咲いた花を見せ合い、時には「今年はよく咲きましたね」と褒め合い、

小さな苗を分け合ったこともありましたね。

それは、どこにでもあるような当たり前の日常だったかもしれません。

でも私にとっては、大切な思い出です。

ありのままの自分でいられたし、お互いの気持ちを自然と尊重し合えたから。

夜、窓の向こうに灯る明かり。

玄関先で交わす、一言のあいさつ。

特別な出来事があったわけではないけれど、やさしい隣人がいてくれる。

それが、どれほど温かな贈り物だったか。

このまちを離れる今、静かな日常の尊さを、改めてかみしめています。

3年間と短い間でしたが、今まで本当にありがとうございました。

どうか、これからもお元気で。