FM 福岡 FUKUOKA

2026年7月11日放送
「80代男性が夜間中学校の先生へ宛てた手紙」

先生、漢字検定3級に合格しましたよ。

こんな日が訪れるとは...10年前の私には想像もつきませんでした。

家庭の事情で満足に中学校へ通うことができず、

漢字が読めなくて恥ずかしい思いをしたことが何度もあります。

ずっと劣等感と引け目を感じて生きてきた私に、夜間中学校の存在を教えてくれたのは妻です。

しばらく悩み、ようやく意を決して教室の前まで行ったものの、なかなか中に入る勇気がなくて、

教室の前を行ったり来たり。

そんな私に気づいて声をかけてくれたのが先生でした。

教室に入ってみると、そこには私と同年代の生徒さんも何人かいて、

みんなイキイキとした表情で授業を受けているではありませんか。

今からでも勉強できるんだ...。そう思ったあの時、私の第二の青春が始まりました。

先生からいただいていた夜間中学校のボランティアのお話、引き受けようと思います。

どれだけお役に立てるか分かりませんが、

もし、私と同じような人がいたら、10年前のあの日、先生が別れ際に言ってくださった言葉を、

今度は私がかけてあげるつもりです。

「何かを始めるのに、遅すぎることはありませんよ!」

あの日の先生の言葉は、今も私の宝物です。