FM 福岡 FUKUOKA

2026年8月15日放送
「30代女性が、亡き母へ宛てた手紙」

今年は、お母さんがいない初めてのお盆です。

毎年、お盆になると、お母さんは朝から台所に立って、大きな鍋いっぱいにがめ煮を作ってくれましたね。

私は料理が苦手で、結婚してからも味付けに迷うたび、お母さんに電話をしていました。

でも、がめ煮は特別。

「おふくろの味」そのもので、いつも私の家族の分まで作って持たせてくれていたから、

私にとって、がめ煮といえば、お母さんでした。

それに、こんなに早く、しかもあんなに突然、お母さんがいなくなってしまうなんて

想像もしていなかったから...

ちゃんと教えてもらえばよかったと、今は後悔しています。

お母さんの初盆に、がめ煮がないのは寂しいものね。

頑張って作ってみましたよ。

お母さんの味にはまだまだ届かないけれど、それでも、お父さんが「うまいなぁ」と笑ってくれて、

家族も「おばあちゃんのがめ煮を思い出すね」と喜んでくれました。

その言葉を聞いた時、お母さんも一緒に食卓を囲んでくれていたような気がしました。

がめ煮には、お母さんの愛情がたっぷり入っていたんですね。

だから、あんなにおいしかったし、みんなを笑顔にしてくれたんだと気づきました。

来年のお盆もまた、お母さんを思いながら、がめ煮を作ります。