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BUTCH COUNTDOWN RADIO

ザ・メシュラン

放送日:2023-11-03(金) 地域:博多区中洲

老上海

TEL
092-263-0068
住所
福岡市博多区中洲2丁目3-8 FPG links NAKASU 6F
ジャンル
中華
オープン日
2020年7月28日
席数
45席(個室有)
営業時間
ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00) / ディナー 17:30~22:00(L.O.21:00)

定休日:元日のみ
調査日
■2023年10月20日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
URL
http://cloudmenu.leadingwin.net/dashboard

内容

今日ご紹介するのは、春吉橋の中洲側のたもとにある上海料理のお店です。
ビルの6階に上がると入口があり、高級感ある内装で、ゆったりした間隔のテーブル席の他、
個室もあり、窓からの那珂川や国体道路の眺めは最高です。
この店は、東京銀座に「四季陸氏厨房」を構える陸 鳴(リク・メイ)さんがオーナーのお店です。
陸さんは、中国の料理学校を卒業し、「上海百楽門(パラモント)ホテル」のスタッフとしてスタート。
1992年には料理長となり、ドイツのホテルや、上海のレストランで料理長・総料理長を歴任。
2003年に来日し、様々なお店で料理長を務めた後、2015年に「四季陸氏厨房」をオープン。
2020年に、こちらのお店をオープンしました。この道、30年以上になります。
ということで、陸さんは、東京と福岡を行ったり来たりして厨房をまとめています。
ちなみに、この番組で2020年12月4日に同じく陸さんがオーナーで
同じ名前の店を紹介しましたが、メニュー構成は全く違います。(現在は、閉店しています)
陸さんは、上海料理界で有名なシェフということで、上海料理を中心としていて、
中国本来の味付けで提供しているため、この店のお客様の6割は中国人です。
上海料理は、海のものや山のものなど豊富な素材を使い、日本人の舌にも合いやすい
あっさりした味付けが多く、上海蟹が有名ですが、他に、鴨や田ウナギ、ナズナなども良く使うとのこと。
(美味しいけど面倒な上海蟹ですが、時間があれば殻剥きして出してくれるそうです。)
メニューはただでさえ豊富なのですが、素材を変えたり、味付けを変えたりなどで、
載っていないものも含めると150種類くらいになり、ある程度の要望にも応えられます。
アクセスが良い場所にあり、景色も良く、ちょっとした旅行気分を味わえる料理を楽しめるお店です。

チェック

コースとアラカルト
コースはおまかせとなり、「おすすめ特撰」(11000円)、「総料理長特撰」(13200円)、
16500円の3コースが基本。できれば前日までの予約が理想で、2名様からの受付。
個室を使用する場合は、10%。

我々は、アラカルトで頼んだ。

【招牌??(鴨の上海風醤油煮込み)】(1800円)
上海の伝統料理。
中国醤油、八角、中国の調味料などで作ったオリジナルの醤油ダレに
鴨を1羽丸ごと漬け込んで、じっくり煮込む。
それを4分の1強くらいの量に切り分けて、1口サイズにカットし、皿に盛り付けて出てくる。
見た目から醤油辛いと思いがちだが、全くそんなことはない。
鴨から出たゼラチンでとろみもあって美味しい。
骨付きで、骨の周りが特に美味しいので、食べにくいがしっかり味わって欲しい。

【陸氏厨房招牌鍋?(陸氏厨房焼き餃子)】(5個800円)
焼き餃子。
博多一口餃子の4倍くらいの大きさがあり、自家製の皮はモチモチ。
具材は肉がメインで生姜なども使い、味付けはシンプルに塩胡椒で、たっぷり詰まっている。
焼いた餃子を皿に盛り付け、胡麻、小葱を散らして出てくる。
噛むと熱々の肉汁が飛び出してきて、食べ応えもある。
そのままでも十分美味しいが、鎮江香醋があるので、お好みで。

【蟹粉豆腐(上海蟹の味噌と豆腐の土鍋煮)】(2200円)
中国語読みだと「シェーフンドーフー」となる。
豆腐を上海蟹の味噌のソースで煮込んだ一品。
上海蟹1杯1杯から丁寧に味噌を取り出して集めるという、とても根気がいる作業を行う。
その蟹味噌を鶏がらスープで溶き、ツルンと柔らかい日本のソフト豆腐を煮込んでいた。
濃厚な上海蟹の味噌を味わえる。

【招牌清炒白?仁(富山産白エビの塩炒め)】(5800円)
上海には、龍井茶(ロンジン茶)の香りを川海老に移す「龍井蝦仁(ロンジンシャーレン)」という料理がある。
日本でこの料理にぴったりの川海老がなかなか見つからず、行き着いたのが、富山湾の白海老。
それを1尾1尾、丁寧に殻を剥いて、塩だけでサッと炒めたシンプルな一品。
海老の美味しさを味わうため、あえて茶の香りはつけない。
ちょっと値段が高いように思うが、お茶碗一杯分くらいの殻を剥いた白海老を使っているので、むしろ安い。
プリプリした食感で、火の通し方がよく、瑞々しさもあり、海老の甘味をうまく引き出している。
そのままでも十分美味しいが、鎮江香醋があるので、お好みで。

【招牌上海大??(上海ワンタンスープ)】(8個1000円)
もちろん手作りのワンタンで、日本のものより具がボリューミー。
豚肉ミンチをメインに、ナズナなども入っている。
スープは鶏がらスープ(清湯)に醤油を加えたもの。
ボイルしたワンタンとワカメをスープに入れ、ねぎを散らして出てくる。
食べ応えもあり、程よい塩加減で、美味しい。

【雪菜?白炒?魚(紋甲烏賊とマコモダケ、雪菜)】(1800円)
中国語読みだと「セッツァイジョーバイツァオヨウイー」となる。
「雪菜(セッツァイ)」が高菜のことで、「?白(ジョーバイ)」が、マコモダケ。
「炒(ツァオ)」が炒めることで、「?魚(ヨウイー)」が、紋甲イカのこと。
千切りしたマコモダケと、高菜、イカを鶏がらスープ、塩、鷹の爪で炒めたもの。
マコモダケは油との相性が良く、高菜の味、鷹の爪の少しピリ辛で食欲が増す。
イカの弾力もよく、甘味と旨味が濃い。
お酒のアテにもぴったり。

【咸肉菜炒?(青菜と塩漬け肉の上海風釜飯)】(2200円)
中国語読みだと「シェンルーツァイツァーフェン」となる。
塩漬け豚肉と小松菜、炊いた御飯でチャーハンを作って土鍋に入れ、生卵を落として蓋をして火にかける。
テーブルで土鍋の蓋を開けてプレゼンテーションがあり、黄身を崩してよく混ぜて、茶碗によそう。
韓国のビビンバっぽい食べ方で、チャーハンの味、おこげの味もあり、美味しい。
塩漬け豚肉が味付けの決め手で、絶妙な塩加減。

■■攻略法■■
1皿のポーションが多いので、3、4人で来てアラカルトを頼むと、色んな料理を楽しめる。2人なら、コースにすると良い。
なんと、「総料理長特撰」(13200円)コースからは、フカヒレが入るので、これを狙っても良い。
たくさん飲むなら焼酎のボトルは3000円からで安くてオススメ。

■■チョッチュ■■
格好良いお店なので、焼酎を頼んだ時のお湯割りのボトルとグラスはもう少しオシャレなものにして欲しいなぁ。
退屈した子供が走りまわってました。危ないので注意して欲しいなぁ。

■■オススメ店■■
支配人 高田さん 城南区 「寿司・割烹 江戸銀」

■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて 10000~12000円

ビールは、生500円から、瓶700円から。
ウイスキーは、グラス600円から。
焼酎は、グラス600円から、ボトル3000円から。
日本酒は、グラス1800円から、ボトル7000円から。
ワインは、グラス800円から、ボトル4000円から。
紹興酒は、グラス500円から、ボトル2000円から。
白酒は、ボトル8000円から。
中国茶あり。

人気メニュー ベスト3
3位 : 【咸肉菜炒?(青菜と塩漬け肉の上海風釜飯)】(2200円)
2位 : 【招牌??(鴨の上海風醤油煮込み)】(1800円)
1位 : 【酸湯牛肉(牛肉と青菜漬の花山椒煮込み)】(2500円)
コースは、「総料理長特撰」(13200円)が人気。フカヒレ入り。

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