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ザ・メシュラン

放送日:2025-06-13(金) 地域:博多区

串揚げはやし

TEL
092-260-6594
住所
福岡市博多区住吉1-6-8
modern bureau sumiyoshi riva 702
ジャンル
和食
オープン日
2025年4月15日
席数
8席(カウンターのみ)
営業時間
19:00~よなよな

定休日:不定休
調査日
■2025年5月30日
■天候 晴れ
■時間 19時30分

内容

今日ご紹介するのは、キャナルシティ博多のすぐそばにある串揚げのお店です。
ビルの7階に上がるとすぐに入口があり、店内はL字型のカウンター8席のみ。
中洲の灯りが見えて、眺めは良いです。
店主の林さんは福岡出身ですが、地元を離れ東京の飲食店で17年修行。
「美味しい串揚げを食べたときに、自分も作りたい」と思い立ち、未経験から独学で串揚げの道へ。
東京の神楽坂では予約困難な大人気店となりましたが、福岡に帰ってきてこの店をオープンしました。
今でも東京からのお客様が訪ねてくるほど、人柄は朗らかで親しみやすく、
お酒好きでもあり、時にお客と一緒に盛り上がる夜もあります。
この道25年。
串揚げは、誰かに習ったものではないため、とても独創的で誰にも真似できないものが次々と出て来てきます。
つけダレも5種類が目の前に並び、提供されて食べるまでのタイミング、タレのつけ方など、
店主が最適と思う食べ方を教えてくれるので、出てきても自分勝手に食べないようにしてください。
ただ、重たいイメージがある串揚げが、この店ではとても軽やかに味わえます。
酒好きな店主との会話を楽しみながら、「目から鱗」な串揚げを頂く、珠玉のカウンター劇場が体験できるお店です。

チェック

おまかせコース(9,680円)のみ
内容は10本前後の串揚げとつまみ数品の構成だが、食材などによって10本出ない日もある。
料理の質と完成度にすべてを懸けており、客数や食材状況により柔軟に対応する。

パン粉
かなり粘度があるオリジナルのバッター液につけてから、パン粉をまぶす。
専用で作ってもらった生パン粉は、食材ごとに付け方を調整し、衣のバランスと揚げ上がりの美しさを追求。
ポイントは、押さえつけるのではなく、角から丁寧にまとわせるようにすること。

揚げ油
ひまわり油100%。
揚げ物特有の重さがなく、サクッとした仕上がりで、いくつも食べられるようにしている。

つけダレ
5種類出てきて、素材によってどれを使うかは店主が教えてくれる。
だいたい1串に2口で食べられるような感じで出てきて、
串によっては、1口目、2口目のおススメのタレが変わる。
出汁醤油 : 出汁の風味とまろやかな塩味
塩 : シンプルに素材を引き立てる
ポン酢 : さっぱりした酸味で脂を洗い流してくれる
薄口醤油 : シンプルに醤油の旨味と塩味を加える時に使う
甘口ソース : ウスターソース風で、甘味とスパイスのバランスが良い

【鶏ももとネギ】
表面に軽く塩をつける。
出てきたらジューシーさが失われる前にすぐに頂く。
サクッとした衣に中のジューシーさがたまらない。
また、葱の甘味と鶏の脂の相性も抜群。

【ズワイガニの爪】
何もつけずにそのまま頂く。
大きなズワイガニの爪をボイルしてから揚げている。
そのままかぶりつくと、磯の香りと蟹の甘味が口いっぱいに広がる。

【キスと大葉】
「最初は塩で大葉の香りを楽しんで、ポン酢はその後」と言われる。
塩のみだとキスの旨味と大葉の香りがしっかり引き立つ。
その後、ポン酢をつけると酸味が重なることで、さっぱりとした後口になり、次に進みやすくなる。

【生カラスミ】
ここで、箸休めのおつまみが登場。
塩味は控えめの生カラスミで、魚卵の旨味もしっかり感じる。
お酒のアテにぴったり。

【チャンジャ】
タラの内臓を使った自家製。
こりこりした食感もよく、辛さは控えめで、冷酒などに合いそうな一品。

【海老と大葉】
「揚げたてだから熱いよ。少し冷ましてからでもいい」と店主から言われ、少し置いておく。
その方が、大葉の香りもより立ってくる。
海老に大葉をはわせて蛇腹に串に刺して、衣をつけて揚げたもので、
串の半分だけ軽くくぐらせる程度にポン酢につけて頂く。
ポン酢の酸味で味がしまり、大葉の香りもよく、後から海老の甘味が追いかけてくる。

【サーロイン】
この日は宮崎牛のサーロイン。
一見1貫のように見えるが、衣で覆われた中は2貫になっている。
揚げたては熱々すぎるので、脂が落ち着いた頃がベストタイミングになる。
串の先端1/3くらいを縦にサッと出汁醤油につけて頂く。
店主曰く「脂と旨みがジュワッとくるから、ゆっくり味わってほしい」
脂と赤身の旨味もしっかり味わえ、ふっくら柔らかな仕上がりで美味しい。

【牛ヒレ】
こちらも一見1貫のように見えるが、衣で覆われた中は2貫になっている。
パン粉をまぶす時にガーリックスライスも一緒に付けて揚げている。
甘口ソースは全体にまとわせるようにつけて食べる。
ニンニクの香ばしさが食欲をそそり、ヒレの濃厚な味わいに甘口ソースがとても合っている。

【豚ヒレ】
こちらも一見1貫のように見えるが、衣で覆われた中は2貫になっている。
甘口ソースに絡めて食べるが、牛よりも脂の甘さが引き出されていて、
サックリとした食感。

【春菊の肉巻き】
春菊を肉で巻いて、衣をつけて揚げたもの。
こちらも一見1貫のように見えるが、衣で覆われた中はカットされて2貫になっている。
ポン酢をつけて食べると、ポン酢の出汁感、酸味に、春菊の香りで、一口鍋のような味わいになる。

【牛肉のユッケ風】
低温調理した牛肉を乱切りしてユッケダレと和えたもの。
程よい甘さがあり、口が変わって良い。

【ホタテ キャビア添え】
レア気味で揚げ、キャビアを添えて出てくるので、そのまま頂く。
食べるタイミングはお好みで、熱さが苦手な人は少し冷ましても良い。
ホタテのプリプリしたジューシーな味わいを楽しめ、キャビアの塩気もよく、磯の風味も増している。

■■攻略法■■
席数が少ないので、予約は必須。前日までがベター。当日だと食材の関係で内容が変わる時もある。

■■チョッチュ■■
店主は、面白いけど、結構クセの強いタイプです。
酒好きで一緒に飲んで盛り上がるのはいいけど、同じ串が2度出たり、
自分の串が別のお客様の席にいったりすることもありますが、酔興の一つだと思ってください。

■■その他■■
客単価 :  飲んで食べて 12,000~14,000円くらい

ビールは、880円から。
ハイボールは、880円から。
焼酎は、グラス550円から。
日本酒は、1,100円から。

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