BUTCH COUNTDOWN RADIO
放送日:2025-12-12(金) 地域:中央区舞鶴
天ぷらの天安
- TEL
- 092-781-1094
- 住所
- 福岡市中央区舞鶴3-1-1
- ジャンル
- 和食
- オープン日
- 1957年
- 席数
- 26席(カウンター7席、別室有)
- 営業時間
- 11:30~14:00(L.O.14:00) /
18:00~22:00(L.O. 21:30)
定休日:日曜・祝日
- 調査日
- ■2025年11月28日
■天候 晴れ
■時間 19時30分
内容
今日ご紹介するのは、地下鉄赤坂駅からもほど近い、昭和通りと大正通りの交差点にある、天ぷらの老舗です。
外壁には大きな店名があるのですぐに分かります。
年季が入った木の扉を開けると、歴史を感じさせるカウンターに小上がり、奥には個室もあります。
趣味で三代目が集めている御朱印なども飾られ、とてもノスタルジックな雰囲気に浸れる空間です。
使い込まれたお店ですが、キッチンも店内もとてもキレイに掃除されていて、とてもすがすがしいです。
ちなみに、店名の「天安」は、初代店主と仲が良かったかつての西鉄ライオンズの名選手、
中西太さんが故郷の高松にあった老舗天ぷら店「天安」を紹介したのが始まり。
その当時、暖簾には「命名:中西太」と堂々と書かれていたそうです。
天ぷらを手軽に食べてもらいたいという思いから旅館を経営していた初代が始めたお店で、
現在跡を継ぐ二代目、三代目が暖簾と味を守っています。
二代目の樋口潔さんは、東京・銀座の「天一」で修行し、しっかりとした技術を学んで跡を継ぎました。
この道60年以上。天ぷらが揚がるのは、感覚で分かるとのこと。
三代目の樋口賢治さんは、和食店で日本料理と天ぷらを修業後、ドイツで1年半経験し、帰国。
帰国後は東京でも修行し、福岡に戻ってきて、この店を二代目と一緒に切り盛りしています。
裏方に回る時は、これまでの経験を活かした刺身、酒肴、一品料理などを担当し、
天安のメニューの幅を広げる新しい担い手として活躍しています。
また、店の雰囲気を作る女将の存在も忘れてはいけません。
女将のお陰でアットホームな雰囲気になり、家に帰ってきたような安心感が生まれます。
アクセスが良い場所にあり、肩ひじ張らずに好きな「博多天ぷら」を楽しめるお店です。
チェック
コース、アラカルト、セット、定食がある
コースは、1人6,600円から。前日までの予約で、2名様から。
【小鉢】(440円)
座ると出てきて、これが席料の代わりとなる。
内容は日替わりで、この日は「がめ煮」。
大根、ニンジン、鶏肉、こんにゃくなどを炊いたもので、あっさり系のホッとする味だった。
【玉ひも煮】(550円)
玉ひもは、未成熟な卵黄のことで、「きんかん」とも言う。
それを甘辛く煮付けた、創業当時からの名物で、これを食べにくる常連も多い。
脂がほどよく残り、コクが強く、つぶすとトロっとした旨味が溢れる。
まろやかで濃厚な味わいが、お酒をすすめ、幸せな気分になる。
【雲仙ハムカツ】(880円)
シンプルに雲仙ハムをカットして衣をつけて揚げたもの。
ソースとマヨネーズが出てくるので、お好みで。
衣を付けることでハムの旨味を閉じ込めていてボリュームもあり、超B級だが、アテにはぴったり。
【穴子の醤油焼き】(1,760円)
穴子は、わさび焼き、醤油焼き、天ぷらから選べ、我々は、醤油焼きを選んだ。
価格は大きさにより1,540円から1,760円くらいを中心に変動する。
3人でシェアするため、我々は少し大きめなものになっている。
脂がのった穴子に、タレではなく醤油を薄く塗りながら焼くため、香ばしく、味が濃すぎない。
紅白のひょうたんの漬物と、生姜の甘酢漬けを添えていた。
穴子の味もしっかり楽しめ、醤油が焼けた香ばしさが食欲をそそる一品。
【かぶら蒸し】(1,045円)
三代目が戻ってきてから生まれたメニュー。
白身魚を土台にして、その上に卸したての蕪をのせて蒸す。
その上に、銀杏、キノコ類、細切りしたニンジンなどを加えた銀餡をかけ、
きざみ海苔をのせ、山葵を添えて出てくる。
優しいが、様々な食材を組み合わせることによって、味に奥行がある。
山葵のアクセントがきいていて、口の中をさっぱりさせてくれるので、
天ぷらの間にこういうメニューを挟むことで、天ぷらが益々美味しくなる。
天ぷらについて
「軽く食べ続けられる天ぷら」をモットーにしているので、菜種油100%で、胡麻油を使わずサラッとしている。
浅い部分、深い部分がある、昔からの鍋を使い、食材によって揚げる場所を変え、美しく整えている。
この鍋は二代目が帰ってくるときに東京から買って帰ったもの。
天つゆと塩があるので、お好みで。
【本日のかき揚げ】(880円)
内容は日替わりで、この日は、ゴボウ、三つ葉、海老、サツマイモ。
衣がサクサクで美味しいので、出てきたら早く食べて欲しい。
二代目曰く「天ぷらと恋は熱いうちが良い」。
結構ボリュームがあり、それぞれの食材の主張をしっかり感じる。
これもお酒のアテに良い。
【おまかせ天盛り】(2,640円)
この店で一番人気。
その日の旬の食材を使った天ぷらを10品前後盛り合わせている。
この日は、海老、イカ、サツマイモ、アスパラ、蓮根、春菊巻(鯛を春菊で巻いたもの)、
舞茸、赤万願寺唐辛子の海老鋳込み、銀杏、鯛。
油もしっかり切れていて、もたれない天ぷら。
素材に適度に火が通ることで、甘味が増している。
鯛と春菊の組みあわせは、香りの余韻があって良い。
赤万願寺唐辛子に海老のミンチを詰めて揚げたものは、ジューシーさもあって美味しかった。
■■攻略法■■
自分で構成を考え、天ぷらと一品を組み合わせてオーダーするべし。
天ぷらの間に一品などが入ると、口が変わって良いです。
■■チョッチュ■■
口直し用に生野菜を使った一品があるといいなぁ。
■■オススメ店■■
二代目 中央区舞鶴 「やきとり 美久馬舞鶴本店」
■■その他■■
客単価 : 飲んで食べて 5,000~7,000円くらい
年末年始は、12月27日まで営業、年明けは1月5日からの営業です
ビールは、生660円から、瓶660円から
ハイボールは605円から。酎ハイは605円から
焼酎はグラス660円から、ボトルキープ3,300円から
日本酒は、660円から
ワインは、グラス638円から
人気の傾向
食事なら 【松定食】(2,200円) 御飯、味噌汁、漬物付き
酒のみなら 【おまかせ天盛り】(2,640円)、【胡麻サバ】(1,430円)、【刺身4点盛り】(2,640円から)
【里芋唐揚げ】(825円)など