2026年7月のテーマ シャインマスカット ①
ふくおか グルメ手帖。
この番組では、毎月様々な食材を因数分解。
雑学からプロに聞く扱い方、簡単レシピを紹介していきます。
今月の食材は、「シャインマスカット」です。
「シャインマスカット」は、日本生まれなのをご存じですか?
「シャインマスカット」は、国立研究開発法人の農研機構が作り出した黄緑色でマスカットの香りがする品種です。
その宝石のような薄黄緑色をした美しさと、上品な香り、酸味が少なく皮ごと食べられる果肉の甘さがたまりませんよね。
ブドウは、大きくアメリカ種とヨーロッパ種に分けられます。
アメリカ種は生食のほか、ジュースやジャムにされることも多いもので、寒さや病気にも強く、皮が厚くて果肉はツルンと剥け、栽培がしやすいため、日本でも広まっていきました。
一方のヨーロッパ種は、乾燥した温和な気候を好み、湿気に弱く病気になりやすいため、日本ではなかなか普及しませんでした。ワインや高級果実として流通し、上品な香りで皮が薄く、皮ごと食べられる品種です。
もともと日本で育てられているブドウは、海外から輸入されて明治時代に本格的に栽培が始まったもので、主にアメリカ種でした。皆さんの聞き馴染みのある「キャンベルアーリー」、「デラウェア」などがその代表です。
そこから品種改良を経て生まれたのが、「巨峰」。
これはアメリカ種とヨーロッパ種を掛け合わせたもので、実が大きいことから、「ブドウの王様」と呼ばれていました。
その後、巨峰を親にして甘味と酸味のバランスが良いピオーネも生まれました。
一方のヨーロッパ種は栽培が難しく、日本でも育てやすい品種ができるのを待つほかはありません。
1973年に生まれた欧米雑種ブドウ「安芸津 21号」と、民間の葡萄研究所で育成された「白南」などを1988年から1990年にかけて交配させて生まれたおよそ600個体の中から、たった一つ選抜されたのが、このシャインマスカットです。そこから9年かけて系統適応性検定試験などが行われ、2003年に新品種候 補として選抜され、2006年に品種登録、2007年から栽培が開始され、皆さんの口に届くようになりました。
さて、ブドウを食べる時のポイントをご紹介しましょう。
ブドウは、房の上の方が甘いので、取り合いになったら上から順に食べていきましょう。
もし、購入時に味見できるなら、房の下の粒を食べてみると、そのブドウの甘さが分かります。
また、2、3時間ほど冷蔵庫で冷やし、食べる30分ほど前に冷蔵庫から出して常温に戻しておくと、シャインマスカット独特の甘みをより感じやすくなりますよ。
さあ、この暑い夏を乗り切るご褒美にシャインマスカットはいかがですか?
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